~ 精神の自由 ~
「人間の魂は結局、環境によっていやおうなく
規定されるのか ~略~ 人間は体質や性質や
社会的状況がおりなす偶然の産物以外のなにもの
でもないのか ~略~ 人間はひとりひとり、
このような状況にあってもなお、収容所に
入れられた自分がどのような精神的存在に
なるかについて、なんらかの決断を下せるのだ。」
「生きるとはつまり、生きることの問いに
正しく答える義務、生きることが各人に
課す課題を果たす義務、時々刻々の要請を
充たす義務を引き受けることにほかならない」
生と死の狭間、極限の状況を体験したからこその
著者の重い言葉。
私にはとてもそこまでの心理に達することは
できない。
それでも、日々の生活の中で厳しい状況に
置かれた時に、少しでも意識してみたい。