本のご紹介17〜感想編〜

~ 精神の自由 ~

 

「人間の魂は結局、環境によっていやおうなく

規定されるのか ~略~ 人間は体質や性質や

社会的状況がおりなす偶然の産物以外のなにもの

でもないのか ~略~ 人間はひとりひとり、

このような状況にあってもなお、収容所に

入れられた自分がどのような精神的存在に

なるかについて、なんらかの決断を下せるのだ。」

 

「生きるとはつまり、生きることの問いに

正しく答える義務、生きることが各人に

課す課題を果たす義務、時々刻々の要請を

充たす義務を引き受けることにほかならない」

 

生と死の狭間、極限の状況を体験したからこその

著者の重い言葉。

 

私にはとてもそこまでの心理に達することは

できない。

 

それでも、日々の生活の中で厳しい状況に

置かれた時に、少しでも意識してみたい。

 

2022年01月15日