本のご紹介③

 

最近耳鼻科の先生からAPD疑い(Auditory Processing Disorder)の患者様のご紹介を受けることが増えた。なぜならADHD、ADDを合併する確率が非常に高いから。しかし、診断は実際非常に難しいように感じる。それは本当に「合併」なのか、それともAPDにより2次的に「不注意」が生じているのか、その逆なのか? さまざまな書籍を見ても治療も結局は「individual training」という結論が多く、明確な指針が見当たらず、すっきりしない。「individual training」と一言で言っても仕事も家族もある患者さんが大学病院等へこまめに訓練で通うというのも非現実的だろう。 合併例には服薬も一定の効果が見込めるようだが、個人差はあるようだ。 

 

 

 

2021年10月01日