本のご紹介19〜感想編〜

 

「不安がなくなれば、対人関係が楽になる

という方向で治療するのではなく、

多少の不安を感じながらも対人関係を改善

させれば、自信がついて、不安も軽くなる」

 

「治療の目標は不安をコントロール可能な

ものにしていくことです。それは不安を

感じなくなることではなく、不安を正当な

感情として理解し、活用できるようになること」

 

 

読み終えた感想としては、、

非常に大切な考え方が多く記されていて

勉強になった。

 

ただし、これを臨床で実践していくには

①治療者(カウンセラー)が鋭い洞察力を

持って患者さんの対人関係の課題を指摘できるか。

②その、指摘された箇所を患者さんが受け入れ、

不安を感じつつも修正できるか。

③そもそも、それを受け入れられる程の

治療関係ができているか。

④そして、「対人関係」という「vs人」つまり

相手がある中で、それほど理想通りに事が

進むのか。

 

など、複数の課題もあり、とても難しいと感じた。

 

非常に勉強になったのは事実で、日々の臨床に

その考え方を取り入れていけたらと思う。

 

2022年02月16日