「不安がなくなれば、対人関係が楽になる
という方向で治療するのではなく、
多少の不安を感じながらも対人関係を改善
させれば、自信がついて、不安も軽くなる」
「治療の目標は不安をコントロール可能な
ものにしていくことです。それは不安を
感じなくなることではなく、不安を正当な
感情として理解し、活用できるようになること」
読み終えた感想としては、、
非常に大切な考え方が多く記されていて
勉強になった。
ただし、これを臨床で実践していくには
①治療者(カウンセラー)が鋭い洞察力を
持って患者さんの対人関係の課題を指摘できるか。
②その、指摘された箇所を患者さんが受け入れ、
不安を感じつつも修正できるか。
③そもそも、それを受け入れられる程の
治療関係ができているか。
④そして、「対人関係」という「vs人」つまり
相手がある中で、それほど理想通りに事が
進むのか。
など、複数の課題もあり、とても難しいと感じた。
非常に勉強になったのは事実で、日々の臨床に
その考え方を取り入れていけたらと思う。