変わるために何か違うことをする

精神科心療内科の治療では、患者さんが麻酔で寝ている間に悪いところを切り取ってさしあげることは残念ながらできません。

また、良くあるテレビで心理家が魔法の一言で芸能人のトラウマを払拭させ、涙を流して感謝される、、ハッピーエンド、なんて事も滅多にありません。

 

診察の中で変わるためのヒントや勇気を得ていただいて、でも結局は変わるための考え方や行動を実際にとっていただくことは患者さんにお任せするしかありません。

次回の診察までに何か一つでも前向きに変わることができますよーに、、と、毎回祈るような気持ちで送り出しています。

数十年間の間に身についた性格、考え、行動のパターンを変えることはそう簡単なことではありません。

苦しみも伴いますし、「出来ないじゃないか!」と治療を諦めてしまうこともあるかもしれません。

 

でも行き詰まった時に

いつもしていることをいつも通りにしていれば

いつも通りのものしか得られません。

 

 

「狂気、それは、同じ事を繰り返し行い、違う結果を予期することである」  Albert Einstain

 

変わるために何か違うことをしてみましょう。

何か違うことをしてみましょう、変わるために。

 

2019年12月04日