「幸せな幼少期を持つのに遅すぎることはない」
とても印象に残ってる言葉の一つです(すみません、出典、もしくは誰から聞いた言葉なのか忘れてしまいました。)
クリニックに相談に来られる方達の中には確かに変えようのないつらい過去を経験されていたり、
今現在そのような状況のまっただ中で悩んでおられる方もたくさんいらっしゃいます。
同じ悲惨な経験をした方が自分を被害者と捉えるか、サバイバーと捉えるか。
被害者のままではその後の人生においても無力感、制御不能感を持ち続けてしまうでしょう。
サバイバーになれれば、自分の人生はコントロールできるもの、積極的な役割が取れるものとして肯定感を持てるのではないでしょうか。
すぐにそのような切り替えができるわけではないのはわかります。
何度も涙を流し、時には自暴自棄になったり、怨んだり、妬んだり、誰かに繰り返し話を聞いてもらったり。
担当した数年間、ずっと同じトラウマについてお話をされ、結局自分が転勤となりその後を見届けられなかった方もいます。
そういった過程を経て最終的には変えようのない事は受け入れ、これから変えられることに前向きになれるかどうかで
過去への捉え方が全く変わってくるのではないでしょうか。