悟無好悪

悟無好悪(さとればこうおなし)。日々社会の中で生きていくのは大変です。「嫌だな」「心配だな」「不安だな」という感情は必ず毎日生じていると思います。

しかし、皆様はこのような経験をされた事はありませんか?

・何か嫌だなと思っていた人が実は話をしてみたら気が合ってその後とても仲よくなった。

・自分に子供ができたら親の気持ちが良くわかるようになった。

・不安だったことが、いざやってみるとそこまで恐れる必要はなかった。

 

これらに共通していることはその対象となるもの(気が合うようになった友人、親、不安だったこと、など)は前と後で変わっていないということ。

では、何が変わったかといえば答えはずばり「あなたの心」です。

ホームページにも記しているように、人間の悩みとは根本的には主観的なものだと思います。

好きか嫌いか、得意か苦手かは結局は自分が決めることになります。

何か心揺さぶられる出来事があった時に、それこそ森田療法が説くように「あるがままに」余計な主観を入れることなく受け止めることができたなら。

 

実際は全く揺れないことなんて難しいですしむしろ人間らしくないと思いますが、

起こってもいないことを過剰に不安に感じたり、すぐに好き嫌いの判断をしてしまうことで損をしてしまう方の相談を受けると、

このような考え方を紹介させていただくことがあります。

 

                    じんぼこころのクリニック 院長  神保 慎

 

2019年04月15日