はじめまして、じんぼこころのクリニック、院長の神保慎と申します。
まずは自己紹介をさせていただきます。
サラリーマンの父(裕)、専業主婦の母(秀子)のもとに第2子、次男として産まれます。3つ年下の妹もいます。
出身は神奈川県藤沢市ですが、父の仕事の転勤に伴い小学校6年間はアメリカで過ごしそこでも確か5,6回ほど引っ越しをしています(ニューヨーク、バージニア、カリフォルニアなど)。
転校の度に子供達の環境が変わることに親は多少の心配はあったようですが、そこは子供の見事な柔軟性もあって、いつの間にかすっかりと馴染んでいたようです。きっと本人達にはそれなりの苦労もあったはずですが、今となってみれば当時の思い出はどれも楽しいものばかりです。この頃の貴重な体験は自分の人格形成にとっても大きな財産となっているはずです。その後の進路でも海外志向や留学への憧れが強かったことも、「子供達に同じような貴重な経験をして欲しい」という思いがどこかにあったように思います。子供達の姿を見て、両親はずっとアメリカに残ることを希望していたようですが、6年後には仕事の関係もあり帰国することとなります。帰国後は「アメリカでのびのびと育てたため都会の受験勉強についていけるか心配」といった理由から、母のふるさとである香川県に住むことに。ここでは親の期待に存分と応えるように(笑)のびのびと、多少やんちゃに(?)部活のバスケットボールに夢中な日々を過ごすことになります。毎日のように部活帰りに友人と食べたさぬきうどんの味は忘れられません。中学、高校の多感な時期を過ごした讃岐の地や当時の仲間には特別な思い入れがあります。その後はホームページにも記しましたように紆余曲折あり東京外国語大学を中退し、医学部を目指すことに。兄が先に住んでいたこともあり長崎大学へ進学することとなりました。このように神奈川6年、アメリカ6年、香川6年、長崎6年と異なる環境で様々な経験をし、今年で13年目となる福岡でもまた、日々悩みながら精一杯生きて、成長させてもらっているように思います。
仏教用語で「無常」という言葉があります。ややマイナスに捉えられることも多いように思いますが、「日々移り変わること」「世の中でただ一つとして変わらないものはないこと」「昨日の自分、今朝の自分、一分前の自分と今の自分は違うこと」「全ての瞬間において成長していること」という意味に私は捉えています。良く聞く「精神科医にとってはどのような経験も無駄にはならない」といった言葉と共通するところがあるのではないでしょうか。どんな失敗でも挫折でも(もちろん成功も!)患者さんの訴えを少しでも理解、共感するためには貴重な経験であり、昨日までの自分を成長させてくれる財産だと思います。
私の人生や精神科医としての経験がこれからの地域医療のために少しでもお役に立てれば幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
じんぼこころのクリニック 院長 神保 慎