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本のご紹介17

 読み始めた

2022年01月07日
本のご紹介16

 

「私達は経験によって決定されるのではなく、

経験に与えた意味によって自分を決めるのである」

 

「過去の経験がこの人のライフスタイルを

決定するのではなく、この人のライフスタイル

に合致した回想を選び出している」

 

好きな考え方です。

 

「民主主義は手続でしかないのであって、

それ自体として意味があるわけではないのです。

したがって皆が誤るということはあり得ます。

共通感覚(コモンセンス)が全面的に誤ってる

ということはあり得ます。私たちは民主主義が

自殺することないよう、絶えず気を配って

なければなりません。そのために、誰かに

強制されたり、あるいは、与えられたものを

正しいものとして無条件に受け入れるということ

なく、自分で考えて正しい判断を

していかなければなりません」

 

今の世の中、気をつけないといけませんね。

 

 

 

2022年01月07日
F君の話

今ではすっかりと釣り人として世間に認知?

された私ですが、小学校〜大学、一部社会人までは

ずっとバスケットマンをしていました。

 

アメリカでバスケをはじめ、スラムダンク全盛期の

日本に帰国。それはそれは調子に乗っておりました。

 

しかし、その天狗の鼻も高校入学時にポッキリと

折られてしまいます。 各中学のキャプテンや

エース級がこぞって入部。バスケットマンとして

特に背が高いわけでも、ジャンプ力があるわけでも

なく、「その他大勢」の1人に過ぎなかったため、

監督の目にも止まらず、全く相手にされない状況が

続いていました。

 

そんな私は毎日のように同級生や先輩に

「どうやったら上手くなれるか?」ということを

聞いて回っていました。親身になって答えてくれる

人も多かったと思いますが、何か「裏技」的なもの

を求めていた私にはどんな親切な助言もピンと来ず、

「やめてしまおうか」などと考えながらも意味の

ないダブルクラッチなんぞを毎日練習していました。

 

そんなある日、普段から無口であまり話したこと

のないF君に何気なく、いつものように愚痴り

ながら例の質問をしてみました。その時のF君から

言われた言葉(声のトーンや表情含め)程、

若かりし調子に乗ったバスケットマンに響いた

言葉はなかったように思います。

 

そのF君に言われた言葉とは、ただ一つ

「練習」😑でした。←ほんとこんな顔で

 

その言葉を聞いた時、ドキッ😳としました。

本質を、痛いところを、核心をつかれたように

感じました。

 

裏技なんかない。コツコツと、黙々と、地道に

やるべきことを日々やっていく。その上に成長、

成功がある。そんな当たり前のことに気づけて

いなかった。いや、気づいていても、安易な

近道を探していたのかもしれません。その日から

少しずつではありますが、日々の私の練習に

取り組む姿勢は変わっていきました。そして、

その3年間努力を出来たという自信は、後の

医学部再受験やマラソンなどにも

活かされていたように思います。

 

さて、前置きが非常に長くなりましたが、

私が何を言いたかったかというと。

 

人の「気分」も似たようなところがあるな、と

感じています。

 

気分を改善させる裏技なんてものはほとんどなく、

規則正しい生活、適度な運動、適度な休息、

アルコールを飲み過ぎない、etc. などの日々の

地道な「当たり前」の積み重ねの上に「気分の安定」

はあるのだと思います。

 

実際患者さんも気分を変えるために、考え方を

変えるために、何か「いい方法」や「コツ」は

ないか、と心療内科を受診されるケースも

多いかと思います。

 

ただ、多くのケースでそのような「コツ」はなく、

生活の状況を確認し、ネットでも得られるような

当たり前の日々の助言や、休息、時には服薬を

勧められることがほとんどだと思います。

 

でもその「当たり前」の積み重ねが何よりも

大切で、その積み重ねの上に気分の改善、そして

「良い気分」の上に「前向きな思考」

と良い循環が続いていくのだろうな…と

年末年始にこんなことを考えていました。

 

あけましておめでとうございます🎍

今年もよろしくお願いします🤲

 

注:その「当たり前」をすること自体が

既に苦痛である場合は無理をせず適切な

「治療」を受けてください。

 

2022年01月04日
本のご紹介15

 

多くの精神科の先生方がその診断や治療に悩む

疾患の一つが双極症(双極性障害)です。

 

明らかな躁エピソードを認めれば診断は

比較的つけやすいと思いますが、

「うつ状態」だけども抗うつ薬への反応が

すこぶる良いケースや、調子が良いと思ったら

急激なうつ転を見せるケース(急にどん底になる)

はどのように考えるべきでしょうか。

 

そもそもⅠ型とⅡ型は全く別の病気と

考えるべきなのでしょうか?

だとするならばⅡ型はうつ病〜Ⅱ型と

スペクトラムなのでしょうか?

 

私は双極症の本質は気分の「揺れやすさ」

だと考え、常に診療にあたるようにしています。

 

また、適切な抗うつ治療を十分期間試みたにも

関わらず、改善を認めない「うつ」は鑑別として

双極症は考えなければなりません。

 

さらには、難治の双極症による衝動性や過活動性と

考えていた症状が、実はADHDによる

多動や不注意、衝動性を見ていた、ということも

あります。

 

このように、常に診断や治療に迷う疾患について

あらためて考えさせられる良本でした。

 

「調子がいい時はすごく元気」なため、

周囲家族や友人から「怠け」「甘え」

「気持ちの問題」と言われてしまい、理解されない

ことも多いと、患者さんから実際に良く聞きます。

 

「自分の立場や考え」からの発言が

治療に取り返しのつかない影響を

与えることもあります。患者さんだけでなく、

周囲ご家族、支援者、にもぜひ読んで

いただきたいです。

 

「生活リズムの安定は双極症の人にとって

基本中の基本です」

 

「脳科学的には意欲が出る→行動する、では

なく、行動する→意欲が出るという順番

だと言われています」

 

「躁症状とADHDには、イライラ感、

怒りっぽさ、よくしゃべる、過活動、

注意散漫など、多くの共通する特徴があります」

 

 

2021年12月29日
ウィンターカップ2021🏀

福大大濠凄い!!!🏀👏👏

 

岩下君、湧川君はじめ、チーム全員上手すぎる😳

 

録画して食い入るように何回も見てしまった✨

 

おめでとうございます✨

2021年12月29日
ていねいな、いいかた

 

ま、まぁ…😅

 

可愛くちょうだいって言われたら

あげてしまうけど…

 

2021年12月29日
本のご紹介14

 

素敵な本をいただきました。

ボブディランが息子のことを思い、作詞作曲

した名曲「forever young」。

そこからうまれた絵本。

ゆっくりと読んでみたいと思います。

ありがとうございました✨

 

毎日が きみの はじまりの日

きょうも あしたも

あたらしい きみの はじまりの日

2021年12月24日
本のご紹介13

 

読み始めた

2021年12月23日
本のご紹介12

 

「幻肢痛の原因が 動くだろう という脳の

予測に反して、手足からの 実際に動きました 

というフィードバックが返ってこないことの

不一致に起因する」

 

思い通りにならないことによる不一致…

深い。精神疾患に見られる様々な身体症状にも

このようなメカニズムが関係していることも

あるのだろうか。

 

「記憶はその都度考えなくてよい、オートマ制御

の気楽さを私達に与えてくれます〜 〜ところが

認知症の場合は体にお任せができません。

常に考えながら行為しないといけないのです。」

 

認知機能検査に反映される前の段階で患者さんの

認知症を疑うことがある。性格変化や好みの変化、

「何だか怠惰になった」などの生活リズムの変化

だけでなく、診察していてどことなくぎこちない

会話のテンポや相槌から「違和感」を覚える

事もよくある。このようなオートマ制御機能の

低下を見ているのだろうか。

 

「ある人の体は、その人が体とともに過ごしてきた

時間によって作られています。与えられた条件の

中でこの体とうまくやるにはどうしたらいいのか。

そんなこの体と付き合うノウハウこそが、その人の

感じ方や考え方とダイレクトに結びついてます」

 

以前、難聴の方々の集まる手話の会に良く参加していた。参加者の多くが「耳が聞こえない」

ということをあまり不便だと感じておらず(少なくとも私にはそう見えた)、補聴器や人工内耳といった

「障害を補う」機器にも否定的な方が多かった。

そして「手話」や「手話の文化」に対して皆誇りを

持っておられた。今はそれが少しわかる気がする。

 

生まれつき難聴の子供は聴神経と走行を共にする

前庭神経の機能も弱いことが多く、歩き始めるのが

遅かったり、歩き始めても数年間はふらふらとバランスが悪い。しかし、小学校にあがるころには、脊髄の

発達と共に身体の他の機能がそれを補い、他の子供と

同じように歩けるようになる。まさに与えられた条件の中で次第に身体がオートマ制御を覚え、その体と付き合うノウハウが自然と身につけられていくわけである。

 

 

 

 

 

2021年12月22日
ワンツイート(140字以内)の短編小説11

今日は俺が長男を寝かしつけ。おんぶしてたっぷりと1時間は歩いた。帰ってきて寝室を覗くと風邪気味の妻もぐっすりと寝てるみたいだ。良かった。そんな長男も気持ちよさそうに今はソファでアンパンマンを見てる😭

 

タイトル「背中スイッチ」

2021年12月20日