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外が暑かったので

涼ませてくださいな・・

 

ごゆっくりどーぞ。

2019年05月24日

20代~80代までの仲間、ライバルが早朝や仕事帰りに大濠公園に集まり、夢中になって走り回って切磋琢磨していました。

それぞれ日中の仕事は様々で、普通に生活していたのではおそらく出会うことのなかった、あんなに仲良くなることのなかった方々ばかりでした。

学生生活、部活動が終わり、仕事以外でこれほどまで打ち込めるものが見つかるとは思っていませんでした。

ライバルに負けまいと月600kmを目標に走り込んでいた時期もありました(車か!)。

そんな中、大変ありがたいことに第一子に恵まれ、子育てをしつつそれでも同じレベルを維持しながら競技を続けようともがいていましたが、苦しかったです。

子供を寝かしつけた後、夜中23時に大濠公園に現れては誰もいない中一人でインターバルトレーニングをし始めた頃から自分でもさすがにまずい、と思いました。

日中に妙な動悸や倦怠感が現れ、冷汗もしました。仕事では患者さんに無理をしないように、完璧を目指して自分を追い込み過ぎないように助言していのにも関わらず、です。

精神科医療に携わっていなければ自分の変化に気づくのがもう少し遅れたかもしれません。

2015年11月25日、決意してパッタリと走ることをやめました。お世話になった方々にご挨拶し、シューズやウェアも捨てました。自分の性格からして適度に楽しむことはできない、と思ったからです。

適度に楽しむことができないなら、一度断ち切るしかたない。言ってみれば自己治療です。しばらくは仲間のSNSでの走る様子や大会報告も極力見ないようにしていました。見ず知らずのランナーが道を走っている姿を

見るのですらつらかったことを覚えています。大濠公園から少し離れた所に引っ越しまでしました。

そうこうしているうちに数年が経ち、少しずつ傷も癒え、まだ頑張っている当時の仲間を一歩離れた立場から本当に純粋な気持ちで応援できるようになりました。集まりや飲み会にも良く誘ってもらい、

汗水流して必死に皆で頑張っていた頃を楽しく振り返ったりもしています。「また記録目指して走ったらいいじゃん」とも良く言ってもらいます。今は毎朝ジムで健康のために30分と決めて(決めなければどこまでもやり込みそうでこわいんです 笑)走っていますが今はそれで十分です。もちろんいつか復活する日が来るかもしれませんが、今はクリニックでの診療にしっかり専念したいと思っています。

 

もっとやれた、またやりたい、当時に戻りたい、といった沸き上がるような感情は一切ありません。ただ当時の記録証を必死に頑張った「証」として冷静な満足感を持って眺めることが出来ています。

 

2019年05月22日
ニコニコペースのスロージョギング~その①~

スロージョギングとは、「おしゃべりできる程度の自分にあった速さ(ニコニコペース)で行うジョギング法」のことです。

故・田中宏暁 福岡大学名誉教授が考案され、世界24の国と地域で人々の健康に貢献しています。

私が記録を目指してランニングをしていた頃よりお世話になっておりました佐藤紀子さん(日本スロージョギング協会理事)と先日スロージョギングの健康効果についてお話しする機会がありました。

でも、「ジョギングが心の健康にもいいのでやってみてください」と外来でお話しても、まず外に出ることさえ億劫な方もたくさんいらっしゃいます。毎日続けることも簡単ではありません。

そんな臨床現場の実情をお話したところ、部屋でも簡単に続けられるステップ運動やターン運動などをご紹介いただき、まさに目から鱗が落ちるような思いでした。

もちろん実際に外の空気を味わいながら楽しくスロージョギングに参加されたい方々向けに、毎週のレッスンを舞鶴公園や大濠公園でも開催されているようです。

外来待合にもパンフレットを置いておきます。私も時々参加させていただくつもりです。是非日常に取り入れて心身の健康増進を目指しましょう。

 

 

2019年05月09日
むかーしむかし

むかーし、むかし、あるところに、重病を患った王様がおりました。

どんな薬も効果がなく、街中のお医者さんがあらゆる手を尽くしても症状は快方に向かうことはありませんでした。

そんなある日、世界一の名医が街に来ているという噂を聞きつけ、家来達はその医師を城に呼び寄せ診察をさせました。

この医師に診てもらえたらどんな病も治るに違いありません!

すると王様をじっくりと診察した医師は一言「モリバンダス」(ラテン語で「死にかけている」)とつぶやきました。

その言葉を聞いたラテン語を話さない王様は大喜び! 体調もみるみるうちに回復し、その後も数十年に渡りその地を治めたそうな。

 

きちんとした経験を積み、日々研鑽を怠らなければ一定の医療水準は維持できると思います。

しかしそれだけなく、こころの医療に携わってきて特に重要であり、魅力でもあると感じるのは、医療者側の人間の人柄や患者さんとの相性の大切さです。

懸命に患者さんの話に耳を傾け、自分のことのように考え、悩み、解決策を共に導きだしていくことの大切さ。

「この先生に診てもらえてるんだからきっと良くなる」と思ってもらえること。

それだけで、治療結果が全く異なってくることは良くあることです。

 

「苦しい時は先生の言葉を思い出すようにしています」 治療者としてこのうえなく嬉しい言葉の一つです。

むかし話の名医とまではいかなくとも、来院された皆様には少しでも良い影響を与えられるように努めています。

 

     じんぼこころのクリニック 院長  神保 慎

 

 

 

2019年04月26日
感謝

先週からクリニック待合のカウンターに新しいお花が飾られています。

来院された方から良くスタッフが尋ねられるそうですが、これはドライフラワーで出来ています。

専門の科は違いますが、家族ぐるみで大変お世話になっている公私ともに尊敬する先輩医師にいただきました。

クリニックの雰囲気に合うようにとオーダーメイドのお店に依頼してくださったそうです。

あらためて、たくさんの方々に支えられて今自分が目指す医療に向かって邁進できているのだな、と実感いたしました。

皆様来院された際はぜひ近くでご覧ください!

 

2019年04月23日
マスコット犬

 

来院された皆様に大変可愛がっていただいております、クリニックのマスコット犬です(名前募集中)

「先生は犬がお好きなんですか?」→はい、大好きです。

「ブルドッグが好きなんですか?」→はい、特にフレンチブルドッグが大好きです。

 

大好きなフレンチブルドッグののんびりとしていて、あまりせかせかせず、細かいことを気にしないイメージと、

目標としたいこころのケアに共通したものがあると思い、マスコットにしました。

 

クリニック共々、今後ともよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

2019年04月18日
悟無好悪

悟無好悪(さとればこうおなし)。日々社会の中で生きていくのは大変です。「嫌だな」「心配だな」「不安だな」という感情は必ず毎日生じていると思います。

しかし、皆様はこのような経験をされた事はありませんか?

・何か嫌だなと思っていた人が実は話をしてみたら気が合ってその後とても仲よくなった。

・自分に子供ができたら親の気持ちが良くわかるようになった。

・不安だったことが、いざやってみるとそこまで恐れる必要はなかった。

 

これらに共通していることはその対象となるもの(気が合うようになった友人、親、不安だったこと、など)は前と後で変わっていないということ。

では、何が変わったかといえば答えはずばり「あなたの心」です。

ホームページにも記しているように、人間の悩みとは根本的には主観的なものだと思います。

好きか嫌いか、得意か苦手かは結局は自分が決めることになります。

何か心揺さぶられる出来事があった時に、それこそ森田療法が説くように「あるがままに」余計な主観を入れることなく受け止めることができたなら。

 

実際は全く揺れないことなんて難しいですしむしろ人間らしくないと思いますが、

起こってもいないことを過剰に不安に感じたり、すぐに好き嫌いの判断をしてしまうことで損をしてしまう方の相談を受けると、

このような考え方を紹介させていただくことがあります。

 

                    じんぼこころのクリニック 院長  神保 慎

 

2019年04月15日
手話と脳トレ? 今こそ脳の活性化を

アルツハイマー型認知症の早期から見られる症状として「視空間認知(目から入った情報のうち、ものの位置や向きを認識する能力)」や「ボディイメージ」の障害といったものがあります。

それと関連して忙しい外来診療の中で無理なく、そして患者さんの負担も少なく実施できる検査として【キツネ・ハト 模倣テスト】といったものがあります。

一見簡単そうに見えるこの模倣テストですが、軽度認知症では8割、MCI(軽度認知機能障害)でも5割の方が間違えてしまうと言われています。

アルツハイマー型認知症による頭頂葉機能の障害をわずか数分のテストで反映できてしまうのです。

さて、じんぼこころのクリニックでも毎日たくさんの方から「物忘れ」「認知症」のご相談をお受けしています。

もちろん的確な検査と診断、治療が大切であることは言うまでもありませんが、多くの方から共通してお受けする質問が

「じゃぁ予防するにはどうすればいいか?」といったことです。これには学会で発表される認知症の研究だけでなくテレビやネットなど様々な情報があります。お魚がいいとか、

良く笑うことが大切だとか、コーヒーは一日何杯がいいとか。。

もちろん色々なことが有益だと思いますし、私も日々心がけるようにはしています。

そしてもう一つ、私がここで強調したいのが「情報のアウトプット」の大切さ、です。

私たちは便利な情報化社会の中でいつでもどこでも大量の情報を瞬時に手に入れることができます。

しかし、その「インプット」した情報を「アウトプット」することはどのくらいあるでしょうか。

例えば読んだ本の感想をノートにまとめてみたり、一日の出来事を日記に記してみたり。。。

多くの方が私同様、ぼーっとテレビを眺めたり、スマホのヤフーニュース等で苦労することなく流れてくる情報にただ浸かっているだけではないでしょうか。

アウトプットする時、脳は受けた刺激に対して知識や記憶を総動員して、取るべき対処法について熟慮、判断、決断し、それをどのように表現するかを検討します。

放っておいてもできるインプットに対してアウトプットは自発性がなければ行われません。一見簡単に思える自発的な文章や記憶のまとめといった作業が、実は脳にはものすごい刺激となり脳細胞

の活性化となっているのです。

 

「でも、今までも日記も読書も続いたことがなーい!」

そんな皆様にぜひお勧めしたい脳活性化法が簡単な手話の習得です。

先にお話しましたように認知症の方は早期から「視空間認知」「ボディイメージ」といったものが障害されてきます。

まずは相手の手話を理解するためには視空間認知能力が不可欠です。そして、習得していく過程で自身がイメージしている手話と自身の手先の表現が一致していなければ会話になりません。

相手の手話を見る⇒左右前後逆にして視点を入れ替えそれを真似る⇒自分の手話が第3者的視点からどのように見えているかをイメージする。

考えただけでもかなり頭を使うと思いませんか?

 

そもそも手先を動かすことは頭にとって有効であることは昔から言われています。

ペンフィールドの地図というものをご存じでしょうか。

脳のかなりの部分が手や指に関係していることがわかります。

脳の活性化につながるであろうことに異論はないと思います。

じんぼこころのクリニックの認知症外来では、適切な診断、治療だけでなく、「脳トレ」のための簡単な手話の宿題をお出ししています。

次の診察時に手話で「こんにちわ」や「お願いします」と挨拶してくださる方もいらっしゃいます。

病院は少し苦手だなぁといった方にも手話を通じて楽しんで参加していただけることで、本来の治療にも良い影響が出るのではないかと考えています。

一緒に楽しみながら手話を練習してみませんか?

 

                       じんぼこころのクリニック 院長  神保 慎

 

 

 

 

 

 

2019年04月09日
ランニングとこころ

欲にとらわれず、何事にも執着せず、一点の曇りもない状態。それが「無」の状態だと思います。

ランニングをしていると走りはじめは気になる仕事の事や、煩わしい人間関係の事など、ごちゃごちゃとした事が頭の大半を占めています。

しかし、5分、10分と時間が経つにつれ、いつの間にかそれらはどこかへと消え、風の音、鳥や虫の鳴き声、自分の走る足音や呼吸音などに意識が研ぎ澄まされていくことを実感します。

そしてまた走り終わると日常の悩みが押し寄せてくる。。

スポーツとこころの健康について、様々な神経伝達物質との関連を示唆した研究も最近増えてきています。

確かに興味深いことですし、今後も新たな発見が出てくることでしょう。

しかし、それ以上に、、、わずか数分~数十分の時間かもしれませんが、このように日常の中で少しでも「無」になれる時間があること。一瞬でも悩みを忘れられること。それがこころの健康にとってとてつもなく大切なのだと思います。多くの悩める現代人がランニングに今はまっている一つの要因なのかもしれません。

 

脳は何かを考えるだけでも大量のエネルギーを使用すると言われています。フルマラソンに出場された経験がある方はわかるかもしれませんが、好記録が出た時ほど何も考えずに「無」になって42.195kmを駆け抜けたのではないでしょうか。「どこどこが痛い」「あまり練習できてなかった」「キロ何分で走らなきゃ記録達成はできない、あぁもうダメだ。。」とごちゃごちゃ考えてしまっている時は走るために必要なエネルギーを脳が消費してしまっているのかもしれませんね。

 

「無」になること。その手段は、ある人にとっては音楽であったり、読書であったり、映画鑑賞であるのかもしれません。ただ、シューズさえあれば旅行や出張でも日本中、世界中どこででも「無」になることができるランニングは最高のこころの癒やし、やすらぎなのではないでしょうか。私も少しずつ再開しています。

 

                     じんぼこころのクリニック  院長    神保 慎

 

 

2019年04月08日
内装

開院まで残りわずかです。少しでも落ちついて、心地良く過ごしていただけるような空間を目指して行きます。どうぞよろしくお願いいたします。

 

   院長 神保 慎

2019年03月17日