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不安について

なぜ人は不安になるのでしょう。

 

「心配することで問題に対する準備ができる」といった側面もあるでしょう。

心配することで情報を集め、何か起きた際に備えることができます。

心配することが、現実や想像上の問題に対しての安全確保戦略と言えます。

 

しかし、心配があまりに強められ、頻繁に長く続くことで「危険な」情報に過敏になりすぎる。

すると冷静に考えれば問題のない状況でさえも危険だと解釈するようになっていき、否定的な

側面にだけ注目するようになってしまう。常に心配していると、

ますます否定的な結果だけを考えることとなり、さらに心配につながってしまう。

地下鉄で咳をしただけで喧嘩になったり、トイレットペーパーを巡って

殴り合いになったり、マスクを買い占めたり、、

 

いわゆる暴露ー反応妨害法では、心配事に対して何もせず、「考えを放っておく」

練習が行われます。安心を求めず、回避と安全確保行動をやめるわけです。

 

とはいえ、今の不安な状況の中、「何もしない」というわけにはいかないですよね。

でもせめて、手洗い、うがい、マスクなどやれることはしっかりとやって、

それ以上の不安については検索しすぎない、考えすぎない、不安な考えをある程度は「放っておく」

というのは大事かもしれませんね。

 

皆様の健康に何事もなく、この混乱が一日も早く収束しますように。

 

 

 

 

2020年04月14日